K.M.さん 32歳 女性 会社員 大阪市中央区 服用11ヵ月で陽性判定これまでの経緯2014年8月結婚2015年11月不妊専門クリニックへ 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断され排卵障害が少しある。飲み薬と注射で排卵させる。2016年9月タイミング療法で妊娠2017年3月出産2018年8月妊活再開。不妊専門クリニックへ タイミング療法×5回、人工授精×4回1人目の妊娠前は卵管の通りが良かったが、今回の卵管造影では狭くなっていた卵胞20mm前後育っている。内膜は10〜12mm。同年秋頃、漢方クリニックへ2019年6月22日 漢方の和歌ノ浦薬局へ来店のきっかけ昨年の秋から漢方クリニックにかかって7〜8ヵ月経って、結果が出ずこれでいいのか焦りと不安で、現在服用してる漢方薬に足りないものを、保険以外のもので何か対応して欲しい。初回問診結果生理周期:治療中25〜30日間、自然周期では29〜35日間生理の色は、やや明るい塊は漢方を始めてなくなった生理痛は、あんまりなく、たまに腰が重くなる生理中少し眠い排卵痛:元々あったが、注射を打つようになって痛みが酷くなっている生理前:ほてり易い、吹き出物が出るその他自覚症状寒がり、お腹が少し冷たい、寝起きがあまり良くない、疲れやすい、横になる、億劫、眼精疲労、乾燥肌、爪が割れやすい、舌の潤い不足、舌の縁が紅い既往歴多嚢胞性卵巣症候群、チョコレート嚢腫(妊娠以降無くなる)追加で処方した漢方薬今回のミッションは、漢方専門クリニックで出された現在服用中の漢方薬の足りていないところを補完すること。クリニックで出されている漢方薬の内容をみてみると、煎じ薬に加えてエキス剤2種類。補腎・補陰・補血・補気・理気・活血と万遍なく処方されていて、うーん何がしたいの?・・・というのが正直な感想。勉強・研究が浅いと本質を捉えれきれないので、結局あれもこれもとなって万遍なく処方をしてしまう。ということで私が追加した漢方薬は、補気をする方剤。元気を補う漢方薬。自覚症状をご覧いただくと分かる通り、元気がない症状がたくさん。K.M.さんのポイントは、元気になってもらうこと。漢方薬服用後服用2ヵ月》・朝の寝起きが少しだけ楽になった・横になる回数が減った・面倒くさいと思う回数が減った・お風呂の時間まで動けるようになった・シャキッとすることが出てきた服用3ヵ月》・生理中腰が重かった・生理の眠気が無かった・酷くなっていた排卵痛が無かった・E2の値が70〜99だったのが、198になった(卵子1個につき100以上望ましい)服用4ヵ月半》・かかとのガサガサが減服用5ヵ月半》・採卵33個 ⇒ 成熟卵27個 ⇒ 顕微授精で胚盤胞12個凍結⇒グレードは4〜5のABが10個、6BC1個、6CC1個服用7ヵ月半》・移植 ⇒ 陰性服用8ヵ月半》・移植 ⇒ 陰性・不育症の検査 ⇒ 3つの項目でひっかかる服用10ヵ月半》・移植(移植後アスピリン) ⇒ 陽性反応(hCG371)服用1年》・不妊クリニック卒業2021年1月22日 無事出産の報告、2時間で安産だったとのこと漢方まとめ漢方専門クリニックで出された漢方薬の足りていないところを補って欲しいというご依頼で、お選びした漢方薬の服用から約3ヵ月後にE2の値がいつも70〜99だったのが198に跳ね上がり、その後妊娠出産と期待にお答えすることが出来た。E2が100未満というのは、良い卵胞が育っていないことを意味し、卵巣機能が疑われる。漢方薬を追加することで疲れやすかった体質がどんどん元気になり、それが卵子の若返りにつながったと思われる。妊娠後も出産まで同じ漢方薬を服用され、出産後は健康維持の目的で健康食品を今も服用してもらっている。この記事を書いた人:国際中医専門員 医薬品登録販売者 三ツ川道洋この記事を監修した人: 薬剤師 三ツ川亜希最終更新日:2021.08.17.