これまでの経緯
- 2008年5月 結婚
- 某年某月 1人目の時もなかなか授からなかったので病院へ受診
⇒多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の疑い
⇒タイミング療法からはじめて1度妊娠するも流産
⇒不妊治療を止めて自然妊娠
- 2012年12月 第一子出産
- 2016年09月から2人目の妊活をスタート
⇒再び病院でタイミング療法から
- 2018年04月から別の不妊クリニックへ
⇒人工授精×3回、3回とも内膜が8mmと薄い、3回目の精子の濃度と運動率がともに悪かった
⇒フーナーテスト不良(2回とも精子0匹)
- 同年10月20日 漢方の和歌ノ浦薬局へ
漢方を取り入れようとしたきっかけ
妊娠・出産するには卵子の質が良くないといけないと聞くので、体質改善をして卵子の質を高めたいと思っています。体外受精をもしかしたらするかもしれないので、そこも踏まえて出来ることをやって行きたい。
初回問診結果
- 生理の色が暗め
- 生理の血が少しサラサラするようになった
- 生理前:食欲UP,お腹がチクチクした(初めて)
- 排卵期:右側の下腹部がチクチクする痛みがあった(初めて)/li>
その他自覚症状
冷え症、寒がり、むくみ(プラノバールを服用してから)、疲れやすい、腰痛、座りたくなる、薄毛、耳が痛い、舌先紅?、歯痕
漢方まとめ
結果が出るまで2年もかかってしまったので、その分陽性判定が出た時はもう嬉しくて嬉しくて、手をたたいて思わず声を出してしまう程だった。漢方服用開始から3ヵ月後に生理の量が増え、8mmと薄かった内膜が11mmと厚くなり、元気にもなってもらう等々、これ以上ない体に仕上がってもらっていたので、中々結果が出ないというのは本当に辛かった。
かなりの仕上がりなのになんでここまで長引くんだ?と疑問をお持ちになる方がいらっしゃると思う。理由を説明するのはデリケートなことなので気が進まないものの、疑問を解消しないと今回の症例を説明できないので理由を書くことにする。
長引いた理由はご主人の精子の状態が悪いことが多く(そこそこいい時もある)、加えて思うように漢方を飲んで貰えなかったから(1カ月分の半分や一週間分しか飲んで貰えない。)(ただきちんと飲んで貰ったことが1回でけあり、その時は最高の精子がとれただけに・・・。)。そこは私にはどうしようもできないので、そこがもどかしく、最後は神頼みというか祈るしかなかった。だから結果が出て本当に良かった。
Aさんは、あきらめずによく頑張ったと思う。強靭なメンタルの持ち主だと思う。そんなAさんでもストレスから目の血管が破裂、その1ヵ月後にはメニエールが再発するということがあった。泣き言一つおっしゃらない分、肉体が悲鳴を上げたわけで、不妊治療がうまく行かない時のストレスは相当なもの、これから不妊治療に臨む方は参考にしていただきたい。
漢方薬服用後
服用1ヵ月》・生理暗いまま
・生理痛がまではいかないが重くてしんどい
・仕事が忙しく疲れて、風邪もひいた
・腰回りが冷える日があった
服用2ヵ月》・ご主人飲酒を減らして、寝る時間を1〜2時間早める
服用3ヵ月》・疲れにくくなった
・元気な気がする
・7時間睡眠で足りていないと感じていたが、それが無くなった
・寒さが辛くなくなった(1月19日)
・腰回りの冷えを感じなくなった
・生理の色が明るくなった
・生理の量が増えた
・便通毎日出るようになった
服用4ヵ月》・生理2日前から血の混じったオリモノが出る&頭痛
・耳が時々ポコポコ鳴る、痛みはない
・冷えなし
・ご主人に漢方をすすめる(服用はまだ)
服用5ヵ月半》・内膜が11mmに改善
・生理の量が多くなったままキープ、出血の期間が今度は長くなる
・生理の色は明るいままで、排卵痛なし、生理前の痛みもない
・元気
・耳の調子も良い
・2回のフーナーテストの結果が、1匹、0匹と不良のため、再度漢方をおすすめしてご主人も漢方を服用してもらうことに
服用6ヵ月》・精子が過去最高の値に(濃度5900万/ml、運動率78%)
・卵胞24mm、内膜9mmだった
・人工授精を受ける
服用7ヵ月》・精子(濃度2570万/ml、運動率40.5%)
・卵胞21mm、内膜8mmだった
・人工授精を受ける
服用7ヵ月》・精子(濃度3万/ml、運動率50%)
・卵胞右25mm、左21mm、内膜9.5mm
服用9ヵ月》・精子(濃度800万/ml、運動率25.0%)
・卵胞左28mm、内膜11mm
・フーナーテスト3〜5匹と可と改善
・生理が5日目も出血するように
・生理前後に腰痛、それ以外はない
服用10ヵ月》・概ね体調は問題ないが、1回だけ耳鳴りがあった(ストレス)
※Aさんは、ストレスがかかる月がありつつも、概ね体調をキープ
服用1年3ヵ月》・中々上手く行かないことや引っ越し等でストレスが強くなり、1ヵ月前に目の血管が破裂し、メニエール再発で聴力が落ちる、耳の圧迫感、嘔吐
・フーナーテストでは、いつもと違って8割飲んで貰えたからか、結果は良以上(妊娠は十分に期待できる値)
服用1年4ヵ月》・顕微授精へ
⇒8個採卵、2個未成熟卵のため、6個顕微授精し、初期胚1個と5日目の胚盤胞3個と6日目の胚盤胞1個を凍結
⇒精子所見(濃度1350万/ml、運動率40.7%)
⇒初期胚グレード1、胚盤胞グレード4AA、3AB×2個、4BC
2020年4月6日 胚盤胞4AAを移植 ⇒ 陰性
⇒子宮鏡検査を問題なし
同年5月9日 胚盤胞3ABを移植を移植 ⇒ 陰性
⇒ERA検査/着床の窓検査 ⇒結果:移植の5日前プロゲステロン投与を12時間早める
⇒ALICE検査 ⇒結果:子宮内膜炎の疑いなし
⇒EMMA検査 ⇒結果:2種類の乳酸菌がいなくて補充することに
同年7月30日と8月1日に2段階に分けて初期胚と胚盤胞3ABを移植 ⇒ 陰性
同年9月12日 胚盤胞4BCを移植 ⇒ 陰性
服用2年》・再び採卵することに(これが最後の挑戦)
・8個採卵、うち2個は使えず
⇒顕微授精で6個授精
⇒3個胚盤胞、うち1個を受精卵着床前検査へ
⇒結果正常胚
・精子所見(濃度1850万/ml、運動率59.5%
同年12月14日 胚盤胞を移植
同年12月24日 待望の陽性判定、HCG551.1で妊娠継続率95%以上
2021年1月4日 胎嚢確認
同年1月14日 心拍確認
こんにちは。
先日2回目の心拍確認をすることができました!
そして出産予定日も決まりました。
9月1日です。
今週母子手帳をもらいにいけそうです。
胎児の成長も順調のようで、少し安心しています。
Aさんからのメール一部
- この記事を書いた人: 国際中医専門員 医薬品登録販売者 三ツ川道洋
- この記事を監修した人: 薬剤師 三ツ川亜希
最終更新日: 2022.05.06