今回はいつもと違うパターン。いつもだと事前に予約を取ってもらって、当日はお互い椅子に座ってじっくりゆっくりとお話をお伺いし、こちらからも詳細にカウンセリングを行っていくというのがいつものパターン。ところが今回は「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)下さい。」から始まった。結論から言うと婦宝当帰膠とは別の漢方薬をおすすめし、妊娠に至った症例。
「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)下さい。」から始まり、1年半前のことなので記憶が曖昧になっているが、恐らくTさんから「婦宝当帰膠は、私に合っているのでしょうか?」と質問があったか、私の方から「婦宝当帰膠を飲む目的は何ですか?」とお伺いしたかのどちらかのやり取りがあったんだと思う。
この場合気を付けないといけないことが一つあって、相手のお客様がこちらに何かを求めているかどうか。そこを気を付けないといけない。
何かを求めているというのは具体的に、”婦宝当帰膠が私にあっているか”とか”他にもっと良い漢方薬があるのなら紹介して欲しい”とかで。そういうのがないお客様には、必要最小限の接客に止めるようにしている。そこを無視して独りよがりな接客をするとクレームにつながる。例えそれが親切心からであったとしても、相手の立場からするとただのお節介になるからだ。例えば「婦宝当帰膠を買いに行ったのに、別の高額な漢方薬をすすめてきた。」みたいなことになってしまう。
話しを戻す。
Tさんは人見知りしない性格で、人懐っこくて積極的な人なんで恐らく初めて買う婦宝当帰膠について色々最初に質問されたんだと思う。その流れでカウンター越しの立ち話の形で軽くカウンセリングをさせてもらって、その結果婦宝当帰膠ではなく○○○○(高額ではない!!)という漢方薬の方が体に合っているからとお伝えして、その通り○○○○を購入された。
これについては後に「始めてこちらに伺った時は婦宝当帰膠がいいと思って買いに来たけど、三ツ川さんから○○○○をすすめていただいて、
こうやって妊娠することが出来ました。本当に感謝しています。」的なお言葉を何度か頂戴している。
それで1ヵ月後2回目のご来店。
めっちゃ笑顔で嬉しそうに改善したことをご報告いただく。
具体的に、
あの時に婦宝当帰膠を選択されていたらこうは行かない改善である。プロが選ぶとこうなるんですよ!!
そしてその後も順調で妊娠・出産に至った。
振り返ると最初に処方がバチッと決まり、出産まで同じ漢方薬を服用してもらったのでその辺りは簡単だったかも知れないが、Tさんの焦り・不安・悲しみ・イライラ等々が凄かったので、その都度「大丈夫です!!」と「妊娠できます。」と安心させてあげることの方が大変だった。でも私にはTさんが妊娠できる確信があったので、ぶれずに「大丈夫です!!」といい続けることが出来た。(なぜ確信できたか。これは長年の経験で培ったもので、ネット上で教えることは出来ない。)そういう意味では経験が必要で、これはこれで難易度の高い症例だったと言える。(因みに人工授精は必要なかったと思っている。)
出産されて赤ちゃんといっしょに薬局に来られた時は、本当に幸せそうでした。おめでとうございます!!
最終更新日: 2022.03.18
漢方の和歌ノ浦薬局
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