
母親に漢方の方がいいんじゃないのと勧められたことと、祖母がリウマチで漢方薬を服ようしていたことが最初のきっかけ。しかし値段が高いのでしばらくしゅん巡していたが、病院のクスリを服用しても卵胞が育たないことがあるので、色々出来ることは試して行こうという気持ちに至った。
冷え症、寒がり、むくみ、疲れやすい、立ちくらみ、かすみ目、抜け毛、歯ぎしりが激しい、ドライアイ、右目が凄く痛くなることがある、体が痛い、舌やや暗い、やや滑苔
服用1ヵ月》
・人工授精を2週間前に受ける
・舌が明るくなり、滑苔も無くなる
・生理前のイライラがすごく少なく、体の重さや眠気を感じなくなる。頭痛や寒けも感じず。寝汗がややマシに。
・低気圧が来ても頭痛が無かった。
・規則正しく排便するようになった
・仕事終わりの疲労感が違うなあとここ最近思う
その1週間後》
2020年10月23日 胎嚢確認
同年11月5日 心拍確認
13週6日》
・食後の胸やけ、白いご飯が食べたくない
・トイレが近い
・頭痛は以前と比べたらずいぶん減ったがたまにある
19週0日》
・胎動が分かるようになった。順調。
・色々と食べられるようになった
漢方薬を服用して症状が11個もわずか1ヵ月で改善され、その1週間後に胎嚢が確認された。これはたまたまではない。信用しない人も中にはいるだろうけど、よくあることなので面倒だけど毎回書くようにしている。
Tさんは、元々卵胞の育ちが遅くて生理が中々来ないことや、病院のクスリを使っても月によっては卵胞が育たない体質で、加えて冷え症、寒がり、疲れやすい、体が痛い等があって、経験上はすぐには結果は出ないことの方が多い。それなのに何故?処方がバッチリあっていたことは当然のことながら、ラッキーな部分が重なっていたのかもとも当時は少し思っていた。
あれから1年経ってこの症例と向き合って感じたことは、冷え性・寒がりの女性であっても場合によっては冷やすことがポイントだったと思うし、年明け早々に新たな発見があり、その思いはさらに強まっている。経験が浅いとこの処方はまず選ぶことはない。そこが成否の分かれ目だったと思う。寒がり・冷え性の体質に冷やす処方を選ぶ漢方家がいったいどれだけいるのだろうか。不妊の女性にこの処方を使っている漢方家は、今のところ聞いたことが無い。
この記事を書いた人: 国際中医専門員 医薬品登録販売者 三ツ川道洋
この記事を監修した人: 薬剤師 三ツ川亜希
最終更新日: 2022.01.19