
2018年3月結婚
同年10月から妊活スタート
2019年3月 不妊専門クリニックへ。血液検査(LH/FSHが1以上)と画像(ネクレス状)から多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断。左の卵管が閉塞(のちに手術)
この間不妊治療をスタートさせる。排卵誘発剤を使ったタイミング療法、最初の2回は排卵してくれたが、3回目が排卵しなくて別の排卵誘発剤と注射を複数回打ってようやく排卵した。
その後同年9月20日 漢方の和歌ノ浦薬局へ
鍼灸院ですすめられた。
冷え症、お腹が冷えやすく冷えると腹痛と下痢になる、上半身が熱くなりやすい、疲れやすい、帰宅直後はぐったりしている、横になることが多い、少し立ちくらみがある、夢をよく見る、少し便秘(毎日出る日もある)、油物で下痢することがある、目の奥がしんどい、数か月前は片耳が聞こえなくなったり耳鳴りがあった、爪がボコボコになりやすい、アザができやすい、脈が弱い、やせすぎ
服用1ヵ月》
・今月は病院には行かず
・目の奥がしんどい&痛いのがかなりマシになった
・疲れがマシになった
・横にならなくなった
・便通が毎日になった
・夢を見る日が半分になった
・体力に余裕が出てきて自炊する回数が増えた
服用2ヵ月》11月20日
・フーナーテスト0匹(原因不明、精子に問題はない)⇒人工授精に移行
・卵胞が全く育たずリセット
・手の冷えをあんまり感じなくなる、足は依然冷える
・上半身がカッカするのが無くなる
・便通が3〜4日に1回と悪くなる
・目の奥がしんどい&痛いのが無くなる
・夕方すぐに寝たいというのが無くなった
・目がたまにかすむ
・たまにうなされることが無くなる
・夢が半分になる
⇒本格的に温める漢方薬に変更する(これまでの2ヵ月間は敢えて温めなかった)
服用3ヵ月》
・人工授精1回目
・卵胞21mm、内膜8.4mm
・舌の色が正常に
・足は冷えるが感覚がなくなってしびれるということが無くなった
・お風呂から上がってすぐに冷えるというのが無くなった
・お風呂でのぼせるのが減った
・目がかすむのが無くなった
・便通が毎日出るようになった
服用3ヵ月半》
・人工授精予定
・12日目で卵胞が12mm、10mmと育ちが今回遅めで、次育ちが悪ければ注射を打つ
・冷え性が改善、外出したり寒い部屋に長時間いない限り冷えを感じなくなった
・疲れを感じなくなった
服用4ヵ月半》
・前回卵胞が育っていなかったので注射を打ったら卵胞が3個育ってしまい人工授精中止
・内膜が10mmと厚くなった
・冷え性改善
・週末は疲れを感じる
・目の奥がしんどいのが久しぶりに2日あった
・かすみ目が少し
・爪がボコボコしなくなる
・立ちくらみはない
・便通が毎日か2日に1回
⇒漢方を血を増やす漢方薬に一部変更する(気血を巡らせる比率を増やして、気血を増やす比率を上げた)
服用5ヵ月半》
・人工授精を2回目
・クロミッドを今回使わずに、注射を2,3日に1回を合計4回打った
・人工授精当日卵胞16.3mm、内膜9mm
・食後のお腹の張り、胃痛、食欲不振、最近疲れやすい、すぐに眠くなる(妊娠!?)
⇒胃腸を元気にする漢方薬に一部変更
服用6ヵ月》
・妊娠、胎嚢の確認
・疲れやすい、すぐに眠くなる
・微熱が続いている
・寒気がある
・胃痛消失、お腹の張りが軽減、食欲は無いが食べられる
・3月20日 心拍確認
⇒陰虚の漢方薬と陰陽調和の漢方薬に変更
服用6ヵ月半》
・9週3日赤ちゃん順調
・不妊専門クリニック卒業
・卵巣が大きく腫れて左側のお腹が痛む
・微熱消失
・寒気の持続時間が短くなる
・すぐに眠くなる
・疲れやすい
服用8ヵ月》
・15週3日、赤ちゃん順調
・卵巣の腫れがひき痛みもとれる
・微熱なし、悪寒なし
・疲れやすい
・便秘(化Mgが病院から処方される)
服用9ヵ月》
・21週と1日
・仕事復帰してお腹が張りやすくなる
・便秘
Y.S.さんが漢方薬を併用しなかった場合を考えてみた。Y.S.さんは多嚢胞性卵巣症候群で卵胞の育ちが悪かったり、育たなかったり、排卵しないということがしばしば起きる方で、それはクスリを使っても起きていて、通常量では育たなかったり、排卵しなければ、薬の追加追加でどんどん量が増える。それでも運よく短期間で妊娠できれば、それ以上のクスリを使う必要がないので問題ないが、妊娠できないと永遠とクスリを使うことになり、反応しない場合はクスリの量や回数が増え、いつかは卵巣が疲弊し卵胞が育たなくなる日を迎えることになる。私はそういう人と何人も出会っている。Y.S.さんもそうなる可能性は高かったと思っている。理由は疲れやすい体質だから。卵巣も疲れやすいに決まっている。しかし、Y.S.さんは運よく鍼灸師の勧めで漢方を併用され、元気になり、ストレスが緩和され、酷かった冷え症が真冬でもそんなに感じなくなった頃の人工授精(2回目)で見事妊娠された。
この記事を書いた人: 国際中医専門員 医薬品登録販売者 三ツ川道洋
この記事を監修した人: 薬剤師 三ツ川亜希
最終更新日: 2020.9.16