
2013年1月に結婚。約1年後から妊活スタート。2016年に産婦人科で潜在性高プロラクチン血症と診断される。同時に1cmの子宮筋腫が見つかるも着床には問題ない場所。2017年4月から別の産婦人科へ。内膜が5〜8mmで薄いと指摘される。人工授精を計4回し、1度化学流産した。その人工授精でご主人が男性不妊(精子無力症)であることも分かる(のちに漢方で男性不妊を克服。その時の症例はコチラ。)。あと1〜2回人工授精をしてダメなら体外受精にステップアップを考えている。この時点では不育症であることはまだ分かっていなかった。
漢方のことは全く頭になかったが、今まで無かった生理痛が起きるようになり心配していた時に、友人から漢方をすすめられたことがきっかけ。その友人は体外受精を視野に入れつつ漢方を始めて3ヵ月で自然妊娠された。その友人の症例はコチラ。
寒がり、色白、動悸、息切れ、疲れやすい、億劫、横になることが多い、寝起きが悪い、肌の乾燥、立ちくらみ、頭痛、歯ぎしり、時々胃もたれ、舌淡白
服用約4ヵ月後》
・生理痛が軽くなる
・生理の塊が初めて出なくなる
・生理中の腰痛は飲み始めてから全くない
・生理中の下痢と頭痛はあった
・生理前の頭痛、下痢あった、胸の張り痛みは無かった
・生理前の吹き出物は治まっていたが今回出た
・元気が出て来た、やる気がないことが無くなった、休日は外出することが多くなった
・寝起きが良くなった
・内診で子宮内膜が厚く見えた
服用約6ヵ月半後》
・生理痛消失
・生理の塊消失
・生理期間が3〜4日間と短くなっていたが、6日間と長くなった(20代は7日間)
・生理中の頭痛、腰痛、下痢が無くなる
・生理前の不調がすべて無くなる
・排卵期の腰痛あった
・頭痛は1回だけあった(改善)
・元気
・数日もたれあり
服用約7ヵ月後》
・アンタゴニスト法で採卵
・採卵数4個+空砲
・授精4個
・初期胚1個(グレード2)凍結
・胚盤胞3個(グレード4BB,4CB,3BB)凍結
服用約9ヵ月後》
・胚盤胞1個移植し妊娠陽性反応、のちに化学流産(2回連続)
2019年1月19日 不育症と診断、アスピリンとヘパリンで治療開始とのご報告 諸事情により漢方薬は休薬となる
同年7月2日 2回目の移植も陽性反応があり胎嚢の確認までは行ったが6週で稽留流産。3回目の移植ではG3BBの胚盤胞が、融解後G5BBとなり、7週6日で心拍確認まで行き順調に育っていますとのご報告をいただく。
同年8月30日 「16週と2日で順調に育っています。」(安定期)とご連絡をいただく。
受精してから細胞分裂をして行く過程で莫大なエネルギーが必要となるので、精子・卵子共に元気である必要がある。どちらか一方が問題を抱えていれば初期胚や胚盤胞にまで育つのはしんどいし、ましてや両方に問題を抱えていればなおさらである。その点Iさんご夫婦は、お二人で漢方薬を服用してもらって体質改善できたことが成功につながったと言える。
具体的には体外受精の1ヵ月前には、生理痛・生理の塊・生理中と生理前の不調のほとんどが消失した。疲れやすかった体も元気なり、頻繁にあった頭痛が月1回だけとなった。頭痛の改善は難易度が高いと言われているので、完璧とまでは言えないがかなりのレベルに仕上がっていただけたと思う。このように体質改善が進めば自分の体の一部である卵子も以前より質が向上しているのは間違いないし、ご主人様も漢方薬服用以前の運動率は平均で33.9%だったのが、体外受精の時の運動率が65%(処理前)と向上し上記の成功につながったといえる。
最後までサポートすることが出来なかったのは残念でしたが、Iさんご夫婦、本当におめでとうございます!
投稿日: 2019年9月3日