2年9ヵ月不妊 31歳 多嚢胞性卵巣症候群 漢方薬服用1ヵ月で妊娠

2年9ヵ月不妊 31歳 多嚢胞性卵巣症候群 漢方薬服用1ヵ月で妊娠

当店で子宝相談をされて妊娠・出産された方々の症例をご紹介しています。
三ツ川道洋
三ツ川道洋

K.C.さん 31歳 女性 主婦 大阪市中央区 服用1ヵ月で妊娠

かなり古い症例である。漢方薬を服用してすぐに妊娠されておられたが、二人目も中々できないということで来局され(3年2ヵ月不妊)、そこで初めてそのことを知り、今回症例を載せる事になった。現在2019年3月なので約5年前の症例になる。

 

 

 

これまでの経緯

  • 2010年11月に結婚。
  • 2011年05月から子作りスタート(2年9ヵ月不妊)。
  • 2012年から不妊治療スタート。
  • 多嚢胞性卵巣症候群と診断。
  • インスリン抵抗性が高く卵子の質が悪い。グリコラン服用中。
  • 高温期が低い。
  • タイミング療法6回、人工授精2回。

 

 

 

初回問診結果

  • 生理周期が短い時は15日間、長い時は40日間。クスリで30〜32日間。
  • 生理痛たまにある。重い感じ。
  • 生理はドロドロしていて塊が出る。
  • 生理前は、イライラしやすく胸が痛くなる。
  • 排卵期にオリモノが増えない。

 

その他自覚症状

足先だけが酷く冷えて夜眠れない、寒がり、顔だけ熱くなりやすい、グリコランを飲み始めたから下痢、夜になると目がさえる、夢をよく見る、腰痛、右足のしびれ、アゴラインの吹き出物、普段からイライラしやすい、きっちりタイプ、舌苔白厚

 

 

 

漢方薬

きっちりタイプの女性なので思い通りにいかないとイライラしやすく、夜も眠れない程の冷えや、かと思えば顔が熱くなりやすく、生理周期が短かったり長かったりということから典型的な気滞タイプの女性であることが分かる。さらに不妊治療をしても授からないため増々気滞の傾向が強まっていると考えられる。

 

 

 

気滞とは文字通り気の滞りを意味する。簡単に言い換えると体の中で渋滞が起きている。そうなると血や水の巡りが悪くなる。症状としては生理がドロドロし塊があり、舌苔が白くて厚く、足にしびれが起きる。これらは全て滞っておきる症状である。多嚢胞性卵巣症候群もこういう体質でなってしまったと考えられる。

 

 

 

ということからまずは滞った気血水を巡らせる漢方薬を中心に選薬。そしてその後の人工授精で妊娠された。服用期間は1ヵ月。うまく行きすぎているためたまたまではないかと思われて当然であるが、漢方の和歌ノ浦薬局ではこういうことが普通にあるので、決してたまたまなのではなく漢方の実力であるとお考えいただきたい。

 

 

 

  • この記事を書いた人: 国際中医専門員 医薬品登録販売者 三ツ川道洋
  • この記事を監修した人: 薬剤師 三ツ川亜希

 

 

 

投稿日:2019.03.26