36〜37歳の時に体外受精で妊娠出来ず。漢方1年服用し体外受精に再度挑戦し39歳で妊娠

36〜37歳の時に体外受精で妊娠出来ず。漢方1年服用し体外受精に再度挑戦し39歳で妊娠

当店で子宝相談をされて妊娠・出産された方々の症例をご紹介しています。
三ツ川道洋
三ツ川道洋

K.Y.さん 39才 女性 主婦 大阪市福島区 漢方薬服用1年で妊娠(顕微授精)

これまでの経緯

  • 2013年7月に結婚。
  • 2014年から不妊治療をスタート。検査では右卵管が狭い(元々癒着していた。)、体外受精に使える卵子が少ない(卵子に元気がない)、生理が早く閉経する可能性があり体外受精を受けるように勧められる。
  • 同年9月に採卵され5個受精するも育ったのは1個で、移植の結果は陰性。
  • 2015年も体外受精を受けるも結果がでず(詳細は不明)。精神的に疲れる。
  • その他: 針灸院に2104年10月から約1年間かかる

 

 

 

漢方を服用するにあたって

不妊治療で肉体的に精神的に疲れてしまったので、漢方薬で体質改善をして出来れば自然妊娠したい。最終的にはもう一度体外受精を受けることも考えている。

 

 

 

初回問診

  • 生理痛: かなり酷い。子宮を握られているような痛み。チクチク、ズキズキする痛みもある。温めると少しは楽になる。
  • 生理の量: 2日目にしかまとまった量が出ない。3日目は出る月とほとんど出ない月がある。徐々に減って来ている。
  • 塊: 1cmくらいのが出る
  • 生理前: 眠気、胸の張り痛み、吹き出物、気分がめいる

 

既往歴

子宮筋腫

 

その他自覚症状

冷え性が酷い、寒がり、疲れやすい、おっくう、毎日夢を見る、怖い夢を見て途中起きることが多い、めまい、立ちくらみ、かすみ目、痰がからむ、ムカムカしやすい、肝腹部の張り、食後の眠気、便秘、歯痕

 

 

 

漢方薬

癒着のある方はだいたい気血の巡りが悪い体質の方が多いが、Kさんも同じく癒着が元々あり、気血の巡りが悪い。不妊治療で精神的に疲れたことでさらに気血の巡りが悪くなっていることも予想される。

 

 

 

胃腸がやや弱いため、元気も不足している。胃腸が弱いと良い血を十分作れなくなる。それを証拠に睡眠の質が低下している。夢を毎日みたり、怖い夢をよく見る人は、血が十分に足りていないと漢方では考える。女性は一にも二にも血が必要で、増やしていかなければいけない。

 

 

 

以上のことを解決できれば、妊娠が見えてくるはずである。

 

 

 

漢方服用後

約4ヵ月後》1月16日
・生理痛:以前3日間酷かったが、初日の数時間だけになり、痛みもそこまで重たくは無くずいぶん楽になった。握られる痛みは無くなった。ズキズキするのはあった。
・生理の量:以前はまとまって出るのが1日だけだったが、2日間そこそこ出るようになった。
・塊が出ない月が多くなった。
・漢方飲み始めて何となく元気になった気がしていたが、最近は元気になったと実感できるようになった。めんどうだと思うことも減った。
・夢を見なくなった。
・痰のからみがほとんど無くなった。ムカつきや下腹部の張りが無くなった。
・2〜3日に1回が順調な時で、酷いと4日出なくてセンナを飲むのがこれまで。それが毎日か2日に1回に改善した。
・冷え性:1年中冷え症でお風呂に入っても温まらなかった足が触っても冷たくは無く、よっぽど寒い日に足先が冷える程度に改善した。

 

 

 

約5ヵ月後》2月6日
・酷かった生理痛が初めて感じなかった。
・寒がり:芯まで冷えるという感覚が無くなった。
・冷え性消失

 

 

 

約7ヵ月後》
・塞がった卵管を通す手術を受ける
・久しぶりに生理痛があった。そこまで重くはない。

 

 

 

約1年後》
・採卵4個
・2個顕微授精、2個体外受精
・顕微授精の1個が育ち胚盤胞グレード4ABをそのまま新鮮胚移植

 

2017年10月3日 陽性のご報告
同年10月11日 心拍の確認のご報告
その後、つわりが酷く漢方薬は休薬とした。

 

 

 

漢方まとめ

針灸を1年間受けられた感想を聞いたところ「何一つ変わらなかった。」ということであった。上で書いた漢方服用後を見て頂きたい。信じられないくらいに体質が改善されて行くのがお分かりいただけると思う。漢方薬を服用することで体内の栄養が増え、その栄養や気が体の隅々まで行き届いたことでこれだけの自覚症状が改善されたと言える。顕微授精の成功の半分は、漢方の力である。

 

 

 

  • この記事を書いた人: 国際中医専門員 医薬品登録販売者 三ツ川道洋
  • この記事を監修した人: 薬剤師 三ツ川亜希

 

 

 

投稿日: 2019年3月9日