橋本病 多のう胞性卵巣症候群 漢方服用1ヵ月で妊娠 症例

橋本病 多のう胞性卵巣症候群 漢方服用1ヵ月で妊娠 症例

当店で子宝相談をされて妊娠・出産された方々の症例をご紹介しています。
三ツ川道洋
三ツ川道洋

K.K.さん 29才 女性 会社員 (大阪市中央区)  漢方薬服用1ヵ月で妊娠

来局前

2013年02月 結婚

 

同年04月  不妊症専門クリニックへ
⇒ 卵胞が育ちにくい
⇒ タンポポ茶(ショウキT1)をはじめる(半年間服用)

 

同年09月  鍼灸スタート

 

2014年01月 別の不妊症専門クリニックへ
⇒ 多のう胞性卵巣症候群、潜在性高プロラクチン血症、橋本病と診断、ホルモンバランスの乱れ(FSHとLHの値が逆転)、卵管狭窄、排卵障害

 

同年12月  1回目の人工授精で妊娠するも6週で流産

 

2015年5月までに人工授精を3回する
⇒ 注射で卵巣の腫れ

 

同年05月23日  漢方の和歌ノ浦薬局へ

 

 

 

漢方服用のきっかけ

「なかなかうまく行かず2年が経ってしまったので、何か新しいことをして、少しでもうまく行ったらいいなと思って。」

 

 

 

初回問診 2015.05.23

  • 高校生の頃から婦人科を 受診、ホルモン剤で生理を起こす
  • その後も3ヵ月に一度しか生理が来ない
  • 20代になり子宮内膜症でピルを結婚まで服用
  • 現在もクスリで生理を起こしている
  • 生理の量が少ない
  • 生理中: 眠け、倦怠感、たちくらみ
  • 生理前: 胸の痛み、眠け、吹き出物

 

その他自覚症状

冷え性、寒がり、むくみ、食欲不振(生理前から生理中にかけて)、少食、食後の眠け、食後膨満感、胸やけ、便秘、疲れやすい、1日体力が持たない、週の後半になると必ずしんどい、立ちくらみ、夢をよく見る、朝が弱い、動悸、爪が割れやすい、髪の毛が乾燥し細くなる、雨の日や季節の変わり目に体調を崩す、手に水泡ができる、舌の色がやや暗め

 

 

 

既往歴

子宮内膜症(治癒)
多のう胞性卵巣症候群、潜在性高プロラクチン血症、橋本病、卵管狭窄

 

 

 

漢方薬服用後

服用3週間
・食欲がわく、食べる量も増える、食後の眠け解消、食後の膨満感軽減
・疲れにくくなる、雨の日の体調不良が改善、夢を見る回数が減
・手足がポカポカするようになる

 

2015.06.03  人工授精、卵胞が20mm、21mmに育つ
        注射併用、卵巣腫れず

 

 

2015.06.18  HCG94、漢方薬継続

 

 

2015.06.23  胎嚢確認、HCG630

 

 

2015.07.07  心拍確認、漢方薬継続

 

 

2015.09.17  橋本病のため脈が速くなったり、動悸が起きたりと不安があったが、なんとか安定期を迎える

 

 

2015.11.20  甲状腺の値も安定、漢方薬継続

 

 

2015.12.26  31週、赤ちゃんは順調に育ってくれています。
        産休に入られて、来年はいよいよ出産です。
        残り1ヵ月間で漢方薬は休薬

 

2016.03.01  2月に2700gの女の子を出産しましたとご報告をいただきました。
        母子ともに健康とのこと。
        おめでとうございます^^

 

 

 

今回の症例を通して、知って頂きたいことがひとつあります。それは漢方薬服用3週間で、著しく体質改善が見られたことです。当店ではこういうことは、当たり前にあります。決して偶然でもたまたまでもありません。多くの自覚症状がある中から体質を見極めて、その時の体質・状態に合った漢方薬を導き出す技術力がないとこうは行きません。ただ、服用する人の自然治癒力の強弱にも左右されます。自然治癒力が強い人は、それだけ改善スピードは早くなります。また、自然治癒力が弱い人は、同じものを飲んでいたとしても、自然治癒力の強い人と比べれば改善は遅くなります。今回のH.K.さんの場合は、複数病気をお持ちで虚弱体質ではあるのですが、何と言っても29歳という若さがあったからです。いつも感じることですが、20代の回復力には驚かされます。

 

 

 

でもK.K.お客様の声》多嚢胞性卵巣症候群・高プロラクチン血症・橋本病。漢方で体質改善し妊娠・出産さんの症例には、本当に驚かされました。いくら20代とはいえ多のう胞性卵巣症候群と橋本病をお持ちですし、体も弱い方でしたのでこの展開は予想していませんでした。理想の展開としては、数カ月しっかりと漢方薬で体質を改善していただいて、より強い体になっていただいてから、満を持して妊娠するというのが理想の展開でした。

 

 

 

妊娠はゴールではなく単なる過程ですので、やはり虚弱体質ですと妊娠継続が心配ですし、十月十日体が持つのかということも心配になるからです。

 

 

 

そして、予想通り妊娠初期は体調を不良が現れ、安定期を迎えるまでしっかりと漢方薬でサポートさせていただきました。安定期を過ぎると少しレベルを落として、体調を診ながら漢方薬を変更しつつ、現在まで服用して頂いています。出産まであと2ヵ月をきり、ようやくここまでたどり着きました。このまま無事に出産されますよう心からお祈り申し上げます。  

 

 

 

2016年3月1日 出産のご報告をいただきました。 2400gの女の子とのこと。おめでとうございます!!  双葉

 

 

 

K.K.さんの漢方体験談はコチラ

 

 

 

  • この記事を書いた人: 国際中医専門員 医薬品登録販売者 三ツ川道洋
  • この記事を監修した人: 薬剤師 三ツ川亜希

 

 

 

投稿日:2016.3.10