
2010年 結婚
2012年01月 妊娠 → 流産(心拍確認できず)
同年09月27日 漢方の和歌ノ浦薬局へ
来店される前から婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)を2本ほど服用されていました。飲む前は寒がりであったが、冷えを感じなくなったり、生理痛も改善されたとのこと。
ところが、朝すごく起きにくい・体がとてもだるいといった症状は中々改善されず辛いため、婦宝当帰膠を続けるべきかどうか、或いは他の方法があればということでご相談に来られました。
冷え性(婦宝当帰膠で改善されたとのこと)・寒がり・食欲不振・少食・食後の眠気・食後の膨満感・便秘・便は最初硬くて後半軟らかくなる・下痢しやすい・疲れやすい・料理をするだけでも疲れる・朝起きれない・体がだるい・貧血っぽい・生理前は攻撃的か落ち込む、胸の張りは時々起きる・舌の色が白っぽい・苔は厚くベとっとしている・舌に歯形がつく
服用1ヵ月
・体のだるさが無くなる
・朝起きてご主人を送り出してから2度寝しなくても良くなる
・三食通して食欲が湧いてくる
・便通が良くなる。毎日か1日おきに改善する
・舌の苔が、気持ち薄くなる
服用2ヵ月
・一日目の生理の量が増える
・生理前のイライラと落ち込みが無くなる
・食欲がさらに増す
・便通が毎日になる
・朝すっと起きれるようになる
2012.12.13 妊娠検査陽性反応(服用2ヵ月半)
2012.12.25 産婦人科で心拍確認(5週6日)
2013.07.09 妊娠9カ月に入ったとのご報告
2013.08.28 7/31に女の子を出産しましたとのご報告
2016.05.19 出産後も当店をご利用下さり、「もうすぐ3歳になります。」とのことでした。早いですねえ^^
食欲不振・少食は、胃腸の弱さを示しています。体がだるい・朝起きにくい・舌の苔がベトベトしている、というのも実は胃腸の弱さから起こります。
最初にご相談された9月は、夏バテの時期です。胃腸の弱い方は、とくに注意しないといけない時期でもあります。何を注意するのかと言いますと、冷たい飲食物は控える、胃腸に負担のかかるこってりした消化の悪いものは控える、こと等です。
この方の症状をもう一度振り返ってみますと、”食欲不振・少食・体がだるい・朝起きにくい”これらの症状は、夏バテに相当します。そしてこの方は、この時期だけではなく年中夏バテのような状態にあります。
この方に一番必要なことは、胃腸機能をまず正常に戻してあげること。そのことによってうんと体調は良くなります。実際に胃腸機能を高める漢方薬を服用していただくことで、見違えるほどに元気になっていただきました。そしてその結果、妊娠につながりました。
妊娠しにくい方に、妊娠していただくことは、漢方の分野においても色々なやり方や考え方があり、簡単なことではありません。でも妊娠につなげるには、色々なやり方があるにせよ、結果すごく元気になっていただくことにつきます。
いわゆる夏バテ状態は、胃腸が弱っていますので、この方の場合には婦宝当帰膠はこの時点では向いていませんでしたので、違うものに変えました。