慢性関節リウマチを漢方的に解説します
年末の忘年会で飲み食いしてからニキビがたくさん出始め、そのうち治まるだろうと思っていたら全く収まらず、病院に行っても治らなかったので漢方の和歌ノ浦薬局へお越しになられた。
元々生理前になるとアゴに小さいのが1〜2個程できる。痕は残らない。
今回のは顔のあちこちに生理に関係なく出来て、赤黒く痛みがある。膿んでいる様子はない。
中華や韓国料理の辛くて油っぽいものが好きでよく食べている。
その他の自覚症状としては、冷え性、目の充血、生理前に少しイライラする。
ニキビの多くは熱が原因で起きると考えられていて、実際Lさんのニキビは赤黒く熱の可能性が高い。また、多く出来ている場所が頬とフェイスライン、アゴに多く見られるので、胃と腸中心に熱がいっぱいこもっていると考えられる。因みにオデコとTゾーンにニキビができる人は、肺・肝・胆に問題があり、生え際・こめかみ・耳の前後にニキビが出る人は、肝に問題あり、口の周り・アゴ・首にニキビが出る人は、胃・衝任脈に問題があると考える。
Lさんは普段から辛くて油っこい物を好んで食べていて、忘年会の飲み食いで悪化しているので胃腸の熱でまず間違いないのと、油好きなので胆のうにも問題があることは予想できる。なので胃と腸の熱を取ることをベースに、胆のうのケアと、胃腸を建て直す生薬を添えて、指やお腹の状態から心火もあるので、それを改善する漢方薬も少し入れることにした。つまり黄連解毒湯を中心に処方を考えた。
3週間後、赤みと痛みがとれて、見た目もかなり改善されていた。ただ、新たに1個出来てしまったということで、同じものを出して休薬とした。