家庭の民間薬「ドクダミ」

家庭の民間薬「ドクダミ」

漢方に関係すること、書き残しておきたいこと、一般の方々に漢方の和歌ノ浦薬局のことについて書いています。最近は、TwitterやInstagramにも投稿していますので、そちらも是非ご覧ください。
三ツ川道洋
三ツ川道洋

ドクダミ写真

2009年6月19日に当店ブログ”天気読み”で記載した記事からの転載です

 

 

 

お客様からいただいたドクダミです。

 

 

 

去年いただいたのですが、すぐに枯らしてしまい申し訳なく思っていましたが、それでも根気よく鉢に水をやり続けたところ、今年の春に見事復活。白い花まで咲かせてくれました!その時に写真を撮れば良かったのに残念です。

 

 

 

しかしすごい生命力ですね。

 

 

 

ドクダミは、ドクダミ科のドクダミの花期から果実期にかけての全草。そのまんまですね。十薬・重薬・魚腥草(ぎょせいそう)・じゅう菜とも呼びます。

 

 

 

(性 味)辛・微寒
(帰 経)肺・腎・膀胱
(効 能)
中医学では、腐臭のする血の混じったような痰やそれに伴う胸痛や皮膚の化膿症、尿関係、急性の下痢などに用いられます。解毒効果に優れ、もっぱらそれらに良く使われます。

 

 

 

日本では、民間薬として古くから使われていますが、便秘の解消・ニキビ対策・疲労回復・美肌効果・滋養強壮・血液浄化・脳梗塞の予防・心筋梗塞の予防・高血圧の予防・毛細血管の強化などの効果があるようです。ちょっと欲張り過ぎのようにも思われますが、民間伝承を侮ってはいけないとも思っています。

 

 

 

しかし、プロからのアドバイスとしては、健康のために飲むのであれば、春から夏にお茶として飲んでいただければと思います。秋〜冬は、気温が下がりますので、性質が寒に偏るドクダミは摂らない方が良いでしょう。現代の栄養学には欠落しているところですが、食べ物の寒熱はとっても重要です。ただこれはその土地で取れる旬のものを摂ってさえいれば、自然と寒熱のバランスは保たれていますので、昔であれば問題のなかったことなのですけどね。

 

 

 

年がら年中食べたい物を好きな時に食べることのできる現代だからこそ、持っておかなければならない知識なのかもしれません。

 

 

 

文: 漢方の和歌ノ浦薬局 三ツ川道洋