2009年7月22日に当店ブログ”家族のための漢方生活レシピ”で記載した記事からの転載です
暑い日が続いていたので、梅雨ももう終わりかなと思っていたんですが、また曇りや雨が続き、所によると集中豪雨にもなったそうで、西日本の梅雨明けはまだお預けのようですね。夏が大好きな私は、梅雨が終わらないと夏本番!ではない気がして、早く明けてくれないかなぁと待ちわびています。
それに、このジメジメしたり冷えたりといった時期、実は家族の食事にとっても気を遣います。梅雨の時期には、大気中と同じように身体の中もジメジメとしてしまっていますよね。そうすると、湿気を嫌う脾(胃腸機能)が弱ってしまうので、食欲がなかったり水分代謝が悪くなったりと脾の不調が多くなります。
ですからこの時期には、生ものや冷たいものなど胃腸に負担をかけるようなものは避けた方がよいようです。つまりは、お刺身や生野菜などは今の時期には合いません。ところがスーパーには、旬のひと足もふた足も前から夏野菜や果物などが出そろっていますから、スーパーの店頭で献立を決めてしまっていると、さらに体を冷やしすぎたり胃腸を弱らせたりしてしまいます。
梅雨の時期の食養生としては、温かく消化の良いお料理が適しているかと思います。夏野菜にも火を通して食べるようにしましょう。食材としては、脾胃を温める生姜や脾胃を元気にするいんげん豆・山芋など、そして体内の湿をとってくれるとうもろこしやハト麦などもオススメです。
漢方の和歌ノ浦薬局がお出ししているお茶にもハト麦が入っていますよ。そしてもうひとつ、忘れてはいけないのが梅干しです。滞りがちな代謝を助けたり、殺菌パワーが食中毒予防になったりと、この時期にはかかせません。夏本番にむけて、梅雨も元気に過ごしましょうね。
文: 漢方の和歌ノ浦薬局 薬剤師 三ツ川亜希