冬の睡眠 漢方養生法

冬の睡眠 漢方養生法

漢方に関係すること、書き残しておきたいこと、一般の方々に漢方の和歌ノ浦薬局のことについて書いています。最近は、TwitterやInstagramにも投稿していますので、そちらも是非ご覧ください。
三ツ川亜希
三ツ川亜希

お布団天国の季節が近づいています(#^^#)まだ少し寒さも和らいでいますが、お布団の誘惑に負けてしまう日々はもう目の前です。そんな冬の季節は、夜は早めに寝て朝もゆっくり起きるのが良いと、中国古来の養生書に書かれています。もちろん、学校や仕事がある場合は、冬だからと言って起きる時間をずらす訳にはいきませんし、ゆっくりと言っても日が昇ってからというくらいの意味ですので、昼まで寝ていられる♪という訳でもありません(笑)。朝起きる時間を変えるのは難しいのですが、夜は早く寝ることが大切です。

 

 

 

冬に早寝をすることはとても重要なことです。冬は腎という臓器が重要になってくる時期です。腎というと西洋医学で言うところの「腎臓」かと思いがちですが、それだけではなく、生殖や老化に関わる「生命エネルギーを生み出す」という重要な働きを持ちます。

 

 

 

生まれつき丈夫な子と弱い子がいるように、腎には先天的にお父さんとお母さんからもらった強さが重要となりますが、後天的なその後の食生活や睡眠にも影響を受けます。ですから、せっかく強い腎をもらって生まれてきても、お菓子ばかり食べてご飯をしっかり食べなかったり、夜更かしや夜勤で規則正しい生活が続いたりすると、強い腎もどんどん弱っていってしまいます。腎が弱るとどうなるかと言うと、老化のスピードが速くなります。

 

 

 

漢方では、五行という考え方をしますが、その五行に臓器をあてはめたものが五臓「肝・心・脾・肺・腎」です。それぞれが季節と連動し、春−肝、夏−心、秋−肺、冬−腎となり、それぞれその季節に相当する臓器のケアをすることが重要と言われます(脾はそれぞれの季節の変わり目の土用の期間)。そういう訳で、冬は腎なんですね。

 

 

 

日本人は諸外国の方と比べても睡眠時間が短いようです。うちの子ども達も、自分の小さい頃よりも寝るのが遅くなりがちですし、学校薬剤師をしている小学校の子ども達の就寝時間も、10時より遅く寝る子が多いのが気になります。そんな子どもたちが寝てから色々やることもありますし、ゆっくりとテレビや映画や読書を楽しんでいると、ついつい寝るのが遅くなってしまいます。そして、さぁ寝ようかと思っても、スマホを見過ぎてしまい、さらに就寝時間が遅くなることも・・・。ですから、私はスマホは寝室に持ち込まないようにしています。寝ている間くらいは電磁波も避けたいですしね〜。家でゆっくりする時間が増える冬。皆さんも少し工夫をして早めに寝てみませんか♪

 

 

 

この記事を書いた人: 薬剤師 三ツ川亜希

 

 

 

この記事の最終更新日: 2019.11.16