2008.11.26に当店ブログ”家族のための漢方生活レシピ”で記載した記事からの転載です
風邪・ウイスルのイラスト
急に寒くなってきましたね。
風邪もはやっているようです。
漢方の和歌ノ浦薬局にも、風邪のお客さまが増えてきました。
もちろん、うちでは風邪も漢方薬をお出しします。
「風邪に漢方なんて、すぐ効くのかなぁ?」
「葛根湯を飲んでも効かなかったよ〜」
そうおっしゃる方にこそ、教えてあげたいっ。
漢方の風邪薬って、良く効くんですよ♪
風邪はウイルスが原因です。まだまだ風邪に抗生物質が効くと思ってらっしゃる方もいますが、もちろんウイルスには効果がありません。(ただし、乳幼児や高齢者には、2次的な細菌感染防止のために抗生物質が出されることがあります。その他に細菌性の咽頭炎など、菌が原因と分かっているものには、もちろん抗生物質が良く効きます。)
一般的なウイルスの風邪に、西洋医学はなす術なし。出る薬と言えば、解熱剤に抗ヒスタミン剤に咳止めに。。。これらの薬は、症状を抑えてしまうための薬です。抑えているだけで決して治してはいません。熱はウイルスをやっつけるために上がるものだし、鼻水や咳はウイルスを排除するために出るものです。それを止めてしまうということは、むしろ自然治癒力を邪魔しているんです。
養生さえよければ、風邪は薬を飲まなくても3日で治ってしまいます。というか、自分で治す力があるんです。それを忘れてはいけません。体を適度に温め、消化の良いものを食べ、ゆっくり休養していればいいのです。
ですが、そうゆっくり休養なんてしていられない!ですよね。
そんな時にこそ、漢方の風邪薬です。
漢方は自然治癒力を高めて、風邪を追い出してくれます。風邪にも色々種類があり、風寒・風熱・風湿など。それぞれに症状が違います。
ゾクゾクが強い、熱っぽさが強い、吐き気がひどい、頭痛がひどい。。。それに加え、その人がもっている体質が加わってきます。同じ風邪でも熱がすぐ高くなる方もいれば、熱を出す体力さえない方もいます。そんな、その方のその時の症状に、漢方の風邪薬はきちんと対応します。
だからもちろん、漢方の風邪薬って、葛根湯だけではなくて、種類はたーくさんあります。葛根湯はゾクゾク寒気がある方に適していますが、ちょっとした熱っぽさもとってくれる葛根(クズ)が入っていますから、比較的無難な風邪薬と言えなくもありません。でもやっぱり症状が合っていない人が飲んでも効果がありません。その他、熱っぽい風邪には金銀花や連翹など熱をとる生薬が入ったもの、吐き気など胃腸の風邪には?香など芳香性の生薬が入ったものなどが使われます。
それにしても、「お母さん」って、休めません・・・。
特に、うちの子供はまだ2歳ですから、熱があろうが頭痛があろうが、手加減してもらえません。
洗濯物を干すくらいはダンナがやってくれますけど、それだけじゃあね〜(^_^;)
サボった分、仕事は山積み状態に。。。
コピーロボットが欲しい〜!
そんな、家事を休めないお母さんや仕事を休めないお父さんのために!風邪の漢方と一緒に、うちでは免疫力をアップさせるものをオススメしています。
次回は、風邪の養生法を詳しく書こうかな、と思っています。また読んで下さいね!
文: 漢方の和歌ノ浦薬局 薬剤師 三ツ川亜希