ふらつきが酷くゴルフが出来なくなった74歳男性 5ヵ月間の漢方服用でゴルフ再開

ふらつきが酷くゴルフが出来なくなった74歳男性 5ヵ月間の漢方服用でゴルフ再開

妊娠力を高めるには、体質改善が必要です。正しい漢方薬を服用して、カラダを良い方向へ持って行くこと。これが妊娠へ近づく第一歩となります。
三ツ川道洋
三ツ川道洋

W.M.さん 74才 男性(大阪市中央区)  漢方薬服用4ヵ月で改善、服用継続中

来局前

2016年06月 ふらつきが始まる
2017年02月25日 漢方の和歌ノ浦薬局へ

 

 

 

初回問診

ふらつき、疲れが出ると悪化する、目線を変えるとふらつく、立ち上がるとふらつく、足に力が入らずグラグラする、頭がスカッとしない、倦怠感、食欲低下、胃のムカつき、嘔吐、食後の動悸、食後の悪寒、便はやや軟便、手が突然冷たくなる、足先が冷たい、 足底に1枚何かを入れているような感覚、右足のしびれ(静脈瘤)、寒がり、夜間尿2回、寝起きのふらつき、舌がやや暗い、舌苔が白くてバターを塗っているように見える、口唇暗

 

既往歴

右足の静脈瘤、高血圧

 

 

 

漢方薬

W.M.さんのふらつきは、8ヶ月前に発症した。それ以来仕事を満足に出来ず、趣味のゴルフはもちろん散歩すら出来ない状態になっていた。病院で治療をしていたようだが、満足な結果は得られていなかった。漢方薬も処方されていたようだ。

 

 

 

自覚症状は上記の通りで、年齢的なことでふらつきが起きている所見もあるが、そこに引っ張られると失敗する。ポイントは、体内に蓄積した老廃物。冷えによって代謝機能が落ち、体内に老廃物が溜まり、新たに出来る老廃物を処理することが出来ず溜まりに溜まって体が悲鳴を上げている状態となっている。それがふらつきの原因のひとつであると私は考えた。体の悲鳴はふらつきだけでなく、頭がスカッとしない、倦怠感、食欲低下、胃がムカムカする、便はやや軟便、舌苔が白くてバターを塗っているように見える症状もそれを示している。

 

 

 

病院では六君子湯が処方されていた。教科書レベルではある程度正解だが、しかしこれでは治癒は難しい。これだけ老廃物が溜まっている状態では、六君子湯は返って悪化するので服用するのをやめてもらった。

 

 

 

私が選択したのは、平胃散。それに代謝機能を上げる漢方を追加した。

 

 

 

1ヶ月半後、僅かに症状が好転はじめた。食欲が湧きはじめる、食後の寒気と動悸の回数が減る、手の冷えがマシに感じる、少し元気になったように感じる、舌の苔のバターを塗ったような部分が明らかに縮小。ふらつきは変わらずだったが、方向性は間違いないと確信。そのことをお伝えし継続してもらった。と、サラッと書くと簡単なように感じるが、ここまで来るのに微調整を加えると3回処方を修正しているので、やっと兆しが見えたかとホッとする気持ちの方が実際は強いのである。74歳と高齢なので効果が出るまでには時間がかかるのは当たり前で、それを考えると効果が出始めたのは早い方かも知れない。

 

 

 

服用開始から2ヶ月半。ふらつきが改善しはじめる。大人しいテレビ番組なら見れるようになる、クロスワードパズルも出来るようになる、1時間散歩出来るようになる、お孫さんとキャッチボールが出来るようになる。朝以外ムカムカしない。手の冷えを感じない。足のしびれ軽減。倦怠感軽減。

 

 

 

服用開始から4ヶ月。筋力の低下によるふらつき以外無くなる。仕事を再開。ムカムカ解消。倦怠感解消。動悸解消。血圧が170代から、降圧剤を飲まずに110から140に安定する。

 

 

 

服用開始から5ヶ月。ゴルフに行けるようになる。

 

 

 

今後は年齢的に疲れやすくなっているため、そのことで起きるふらつきや、足腰の筋力低下によるふらつきに対応する漢方薬に切り替える予定。さらに足の静脈瘤によるしびれや口唇暗など淤血に対応して更に健康になってもらう漢方薬にシフトして行きたい。

 

 

 

この記事を書いた人: 国際中医専門員 医薬品登録販売者 三ツ川道洋
この記事を監修した人: 薬剤師 三ツ川亜希