
元々アトピー体質の持ち主。食べたいものを食べ、飲みたいものを飲んで悪化した。花粉症の季節に悪化しやすく、今回も悪化したのは4月。顔も体も全体が紅く、乾燥して皮膚が剥がれ落ちて、また乾燥してを繰り返している。お腹の部分は、熱感があり、皮膚が肥厚し全体としては乾燥しているが、よく見ると浸出液が出ている。2ヵ月前から漢方薬の茵陳蒿湯・腸癰湯・六味丸・亀板エキスを服用しているが全くよくならない。漢方の和歌ノ浦薬局へ。
仕事に集中できない程痒い、血が出るほどに掻く、夕方からの方が痒みが増す、今一番症状が酷く痒くてあまり眠れない、肩に寒気がする、喉が渇く、咳払い、頭痛、歯ぎしり、年中手足が冷える、やや便秘、元々汗かきが皮膚が悪化してから汗をかきにくくなっている
服用7日後》
・顔の紅みがとれ白くなる
・乾燥が和らぎ皮膚がはがれにくくなった
・お腹の滲出物と乾燥が減った
・痒みは変化なく痒い
・寒気が無くなった
・頭痛が緩和された
・便通は変わらず便秘気味
・手足の冷えがマシになっている気がする
服用21日後》
・痒みは昼間軽減されている
・腕は乾燥が減り皮膚が剥がれ難くなった
・お腹の皮膚の肥厚がとれはじめ、粉が出にくくなった
・顔は良い状態だったが、2日前から滲出物が出て固まってめくれかけている(これまでこんなことは無かった。)
・良い皮膚になって来た所から汗をけるようになった
・ガサガサしている足からは汗が出ない
・熱感が無くなった
・頭痛がない
・頻繁にしていた咳払いがほぼしていない(相談中)
・午後冷えを感じる、少し寒い、漢方以前よりかは冷えてはいない
⇒ 冷やす漢方を二味抜く
服用約1ヵ月後》
・寒いのが減った
・痒みがかなり減った
・皮膚のはがれはこの1週間無かった
・寝つきが悪い
・便通が毎日出るようになった
服用約2ヵ月後》
・多少波があるが良くなっている
・皮膚が紅い部分ははがれる
・おでこの部分がやや紅い
・足だけが酷かったが腕と同じくらいに改善された
・痒みで寝れないというのが無くなった
・体が軽くなった
・頭がさえるようになった
服用約4ヵ月後》
・肌の乾燥が顕著に改善
・血が出ても掻くというのが全く無くなった
・食べたいものを食べると皮膚が悪化する
服用約6ヵ月後》
・調子が良いので漢方をいったんやめますとご本人さんからお電話
お電話があってから7ヵ月経ってもご連絡がない。悪化する花粉症の季節にもご連絡がないので、調子は良いのかな。基本的に体質は冷えているので温めて行かなくてはいけないが、症状が酷い時は熱の症状もあり、温める漢方、冷やす漢方の出し入れが難しい症例だった。服用2ヵ月後から温める漢方を増やすことで、より良くなっていただいた。
この記事を書いた人: 国際中医専門員 医薬品登録販売者 三ツ川道洋
この記事を監修した人: 薬剤師 三ツ川亜希
投稿日: 2019.08.08