


当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)という漢方薬は、婦人科系のお薬の代表格ですが、医師に処方されて服用されている方や、ご自身で選んで服用されている方、また理由は何であれ服用されている方はかなり多いと思われます。
婦人科疾患の治療でまず第一に考える必要があるのは、体内に血が充分にあるかないかを考慮する必要があります。(ちなみに漢方では、血をケツと呼び、栄養物質と考えています。)血が不足している場合、当然血を補って行かなければなりません。
そして、この当帰芍薬散は、血を増やす効能があります。血を増やす効能がある漢方薬の中では、効果が穏やかな部類に入る漢方薬になります。つまり血を補う力は弱目ですので、血をドンドン増やしていかないといけない状態の方にとっては、当帰芍薬散では追いつかない場合もあります。しかし、当帰芍薬散には当帰芍薬散の良さがあり、当帰芍薬散を使った方が良い場合ももちろんあります。
当帰芍薬散を使ったほうが良いという人は、まず血が足りていないのが条件の一つで、当帰は温めますので冷えている人にも良いでしょう。そして胃腸が弱い人に向いています。血を補う処方に四物湯というのがあります。成分は当帰芍薬散の当帰と芍薬。それに加えて地黄と川?の四味から成っています。血を補うのであれば、当帰芍薬散より四物湯の方が優れています。ただ効果は良いのですが、地黄が入っていますので胃腸の弱い人が服用するともたれたり食欲がなくなったりする可能性があります。ですので血を補いたいけど胃腸が弱という方には、当帰芍薬散が合っています。
当帰芍薬散が合わない人ですが、当帰は温めますので、暑がりであったり、のぼせ・ほてりがあったりする方には向いていません。それから血が足りなくて、胃腸が丈夫な方は、当帰芍薬散よりも血を補う効果の高い四物湯や十全大補湯、人参養栄湯の方がより合っていると思います。但し、気が滞っている人・痰湿が溜まっている人は、四物湯や十全大補湯、人参養栄湯は合いません。理由は補う力が強い分、裏を返せば停滞させる力が強く、また新たに痰湿を生み出してしまうからです。
当帰芍薬散が合う人・合わない人をテーマにお伝えしました。
漢方の和歌ノ浦薬局
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