タイトルに『生理痛は、氷山の一角』と題しました。これはどういうことかと申しますと、生理痛があるということは、痛みを引き起こす原因が実は複数存在し、その結果痛みが引き起こされますので、このように題しました。そして生理痛があると、同時に生理の量や色の異常・生理の塊・生理中の体調不良(だるい・下痢・頭痛etc)や生理前の体調不良(だるさ・イライラ・落ち込み・胸の痛み・脇の痛み・便秘・腹痛・腰痛)、さらに普段から手足の冷え・お腹の冷え・顔色が悪い・ふらつき・疲れやすい・倦怠感・冷えのぼせ・オリモノの異常etcといった自覚症状があることは漢方では分かっています。
一般的に生理痛には、鎮痛剤を服用します。これはただ痛みを止めているだけで、根本的な治療をしている分けではありませんので、また次の生理になると生理痛が起きて、また鎮痛剤を服用することになります。
漢方では、生理痛に対しての治療のアプローチが西洋医学とは全く異なります。漢方の生理痛の治療は、痛みを引き起こす原因をつぶして行きますので、その結果痛みが無くなるという根本的な治療になります。
そしてそれで終わりではなく、上で挙げました自覚症状も同時に無くなって行きます。漢方の治療の優れている点は、単に痛みを止めるだけでなく、体質改善できる・真に健康な体を手に入れることが出来るという点にあります。
一般的に漢方薬は長く飲まないと効かないというイメージをお持ちの方が多いと思いますが、生理痛に関しては、早い人は次の生理から鎮痛剤を飲まなくていいくらいにまで軽減していただけます。
生理痛の原因は大きく分けて、2つに分類することができます。一つは、巡っていないことが原因で起きる生理痛。もう一つは、不足していることによって起きる生理痛。”通じざればすなわち痛む。”、”栄えざればすなわち痛む。”という言葉で教科書では説明しています。
めぐりが悪い・通じないということが引き起こされる原因としては、@冷えがお腹に入り込んでめぐりが悪くなった・Aストレスによって気の運動が停滞してめぐりが悪くなった・B冷えや気の停滞によって二次的に起きる血の停滞でめぐりが悪くなった・C生理が粘稠かつ臭いが気になったり、オリモノが黄色ぽかったり臭いが気になったりと湿熱(しつねつ)によってめぐりが悪くなった、だいたいこの四つが原因として挙げられます。
※当店の漢方の特徴は、「証」という体質を改善しますので、生理痛だけでなく他の自覚症状も同時に改善していただけます。
この記事を書いた人: 国際中医専門員 医薬品登録販売者 三ツ川道洋
この記事を監修した人: 薬剤師 三ツ川亜希