一般的に冷え性は、体の中心部分は冷えを感じないが、手足の末端が冷たく感じる体質を指します。ここでも手足の冷えを中心に解説します。
冷え性と一言で言っても、漢方的にはひとつではまとめられません。ですから冷え性には、この漢方薬さえ飲んでおけば大丈夫ということはありません。
手足の冷えを感じるのは、一年中か冬限定か。手は、手先からどこまで冷えを感じるか。足も同様に足先からどこまで冷えを感じるか。手足だけにとどまらず、腰から下が全部冷えを感じるとか、手先・足先限定であるとか、冷えの感じ方・特徴によって漢方ではお薬が変わります。専門的に言いますと、冷えの特徴によって「証(しょう)」というのが異なり、各「証」に合った漢方薬が存在します。
また、冷えの特徴だけでなく、全身の自覚症状(顔色・むくみ・下痢・汗かき・口渇の有無・イライラ・白目の状態・月経前症候群・生理の色・生理周期etc)を合わせた上で、患者の体を詳細に分析し、「証」を決めていきます。
冷え性の「証」は、@陽気不足 A陽気鬱阻 B血虚受寒 の3つが存在します。
この「証」さえ分かれば、それに合った漢方薬を服用すれば問題解決です。
この記事を書いてから4年3ヵ月が経ちました。月日が変わりますと、経験が蓄積され技術も進歩します。これまでは冷え性の原因は、3つであるとお伝えしてきましたが、なんと4つ目の原因があるということが分かりました。それがこの記事”冷え性最新情報2022”をご一読ください。
以下、効果の感じ方を、実際の患者さんの声をもとにしてご紹介いたします。
効果の感じ方
※また、漢方の特徴は、「証」という体質を改善しますので、冷えだけでなく他の自覚症状も同時に改善します。
2022年3月1日
この記事を書いた人: 国際中医専門員 医薬品登録販売者 三ツ川道洋
この記事を監修した人: 薬剤師 三ツ川亜希