寒がり、暑がり、汗かき、朝が弱い(体が鉛のように重い)、疲れやすく睡眠をとっても疲れがとれない、すぐに横になりたくなる、おっくう、心配事があると眠れなくなる、食後の眠気、食後の膨満感、痰がからむ、毎日ゆるい頭痛がある、月に数回酷い頭痛が起きる、肩こり、頻尿、背中の痛み、下腹部と鼠径部の痛み、気分の浮き沈みが激しい、生理前「イライラする、落ち込む、ネガティブになる、泣く、倦怠感、眠気、朝起きるのがさらに辛くなる」、白膩苔、裂紋(2ヵ所)
冷え性に対して、体内の気の巡りを良くする漢方薬を選んでお出しした。10月中旬から漢方薬の服用をスタートさせて、氷のように冷たくなると仰っていた方が、服用以降は嘘のようにいっさい冷えを感じなくなった。寒さの厳しい1月2月も冷えを感じることは無かったので、たまたまではなく体質改善できたことが証明できる。
この方は、冷え性の陽気鬱阻(ようきうっそ)タイプに当たる。陽気鬱阻タイプは、冷えが比較的強いのが特徴でかつ上に書ている通り急に顔や体が熱くなる特徴を持っている。このタイプは、巡らせてあげることであっさり数週間くらいで改善してしまうことが多い。また、冷えだけでなく陽気鬱阻によって起きている自覚症状の改善も漢方薬服用後に記載した。
服用1ヵ月》
・冷えを感じない
・下腹部と鼠径部の痛みが軽減
・気分の浮き沈みの波が軽減
・生理前:眠気消失、イライラ軽減
服用2ヵ月20日 》
・冷え性改善(1月5日)
・生理前のイライラ消失
・食後の膨満感消失
・頭痛消失
・寝つきが良い
・肩凝り消失、背中の痛み消失、下腹部と鼠径部の痛み消失
服用3ヵ月半》
・冷え感じない(2月2日)
服用4ヵ月半》
・冷え自覚なし
この記事を書いた人: 国際中医専門員 医薬品登録販売者 三ツ川道洋
この記事を監修した人: 薬剤師 三ツ川亜希
最終更新日:2020.11.05