T.K.さん 29歳 女性 会社員 京都市 服用6ヵ月で妊娠

これまでの経緯

2015年10月結婚。生理痛が酷く2016年11月までピルを服用。ピルを止めると生理不順になり、病院では排卵しにくい状態と言われる。2017年6月から3ヵ月間カウフマン療法を受ける。2018年4月別の不妊クリニックへ転院。検査結果は、LHが高く多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断される。内膜が9mm以下で薄い。タイミング療法を続けて1度だけ人工授精を受けた。同時期から低温期だけ芍薬甘草湯を4ヵ月間服用している。同年8月2日 漢方の和歌ノ浦薬局へ。

 

 

 

漢方取り入れようと思ったきっかけ

3ヵ月後に会社を辞める予定でそれ以降に体外受精を考えている。それに向けて体質改善をしたい。

 

 

 

初回問診結果

  • 生理痛が酷くて結婚前からピルを服用していた
  • PCOSでLHが高い、排卵しにくい
  • 内膜が9mm以下で薄い
  • クロミッドとhCG注でタイミング療法を受けているがそれでも卵胞が育つ時と育たない時がある
  • 生理周期: 30〜40日間(クスリが効いた時)
  • 生理痛: 下腹部と腰が重い、引っ張られるような痛みもある
  • 生理の塊がたくさん出る
  • 生理中: 頭痛、眠気、下痢、下腹部が張ってガスがたまる、悲しくなる
  • 生理前: 便秘、下腹部の張り
  • 排卵期: オリモノが増えない

 

 

 

その他自覚症状

冷え性、寒がり&暑がり、汗かき、仕事から帰宅すると横になることが多い、億劫、立ちくらみ、耳が塞がる、多夢、寝汗をかきやすい、朝方のトイレ、日中肩甲骨の辺りが急に熱くなり背中(午後の発熱)・脇・頭から汗が出る、手足がホテル、便が硬い、眉毛の辺りが痛い、色白、舌淡紅暗、歯痕

 

 

 

漢方薬服用後

約2ヵ月後》
・生理痛がほとんど感じなくなった
・生理中の頭痛、眠気、悲しくなる、下痢、下腹部がってガスが出る、お腹を触ると冷たいのが無くなった
・塊が出なくなった
・生理前の下腹部の張りがと便秘が無くなった
・午後の発熱が無くなった
・便の硬さが柔らかく改善された
・汗かきが減った
・寝汗が無かった
・早朝のトイレが無くなった
・会社から帰って横になりたいと思わなくなった
・休日も意欲的になった(これまでは休日はゆっくりしたいと思っていた)
・舌が明るくなった
・卵胞は20.5mmと育ったが、内膜が6.9mmと依然として薄いままだった

 

 

 

来月採卵することに。早すぎると思ったが漢方薬がかなり効いていることと年齢が若いこともあって止めるようには言わなかったがレアケースと思っていただきたい。あくまで状況次第ではあるが、止めるケースの方が多い。

 

 

 

約3ヵ月後》
・20個卵胞が見えていたが採れたのは7個
・顕微授精3個、体外受精4個
 ⇒ 5個受精
 ⇒ 4個胚盤胞(G5BB×2個、G4BB×2個)
 ※意外だったのが顕微授精3個中1個しか凍結まで行かずで、残り3個は体外受精だった。顕微授精の方が成績が良いと聞くだけに逆の結果に驚いた。

 

・生理痛無し
・塊無し
・生理中の体調不良無し
・生理前に午後の発熱が久々に起きた
・睡眠は夢を相変わらず見るものの、寝汗や早朝のトイレなどは無くなった
・お腹を触っても冷たいとは感じなくなった
・仕事を辞めてからさらに元気になった

 

 

 

約4ヵ月後》
・この月は移植見送り
・卵胞は27mmと育ちその後排卵した
・内膜が11.4mmと厚くなった

 

 

 

約6ヵ月後》
2019年1月31日 妊娠報告

 

 

 

漢方薬まとめ

一般の人からしたら漢方薬服用2ヵ月後の改善ぶりは、信じてもらえないレベルの改善ぶりで、これは嘘をもちろんついている分けではなく、誇張もしていない。むしろ漢方薬服用1ヵ月後からかなりの改善ぶりで、敢えて1ヵ月後のことは書かず抑え気味で書いている。漢方薬は長く飲まないと効果が無いとよく言われるが、自覚症状の改善位であれば1〜2ヵ月で変化は出る。但し、2ヵ月ではまだ内膜は6.9mmと薄いままでこれはやっぱり時間はかかる。それでもT.K.さんは、驚異的な回復ぶりで4ヵ月後には内膜が11.4mmと充分な厚さになっていただけた。T.K.さんのポテンシャルと20代の若さがあればこその結果で、30代後半であればこうはならないので、この記事を読んで3〜4ヵ月後には私も!という風には思わないでいただきたい。内膜が薄い人は普通は1年先を見て漢方薬を服用し、徐々に内膜が厚くなり、月によってはまた薄くなり、そしてまた厚くなりと、この症例のようにいきない理想的な内膜になることはないと認識していただきたい。

 

 

 

多嚢胞性卵巣症候群に関しては、無月経、希発月経、無排卵周期症、ホルモンの異常、視床下部-下垂体・卵巣・副腎皮質の機能異常、インスリン抵抗性等々があって、治療はレーザーで卵巣を焼くなんてことを知ると大変な状態と思ってしまいがちであるが、漢方的にはそんなに難しい話ではなくて体に不足があればそれを補ってあげ、いらないものが体内に溜まっているのであればそれを取り除きと普通にそういうことをやってあげれば自ずと体は整い、気がつけば普通に卵胞が育ち、普通に排卵し、妊娠できるようになるのである。数ヵ月後には超音波検査でリング状が見えなくなる方も多数いらっしゃいますし、無くならなくても目的が妊娠であれば別に無くならくても良いので、そこにこだわる必要はない。

 

 

 

投稿日: 2019年7月4日    文: 三ツ川道洋

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