2年9ヵ月不妊 31歳 多嚢胞性卵巣症候群 漢方薬服用1ヵ月で妊娠
当店で子宝相談をされて妊娠・出産された方々の症例をご紹介しています。
かなり古い症例である。漢方薬を服用してすぐに妊娠されておられたが、二人目も中々できないということで来局され(3年2ヵ月不妊)、そこで初めてそのことを知り、今回症例を載せる事になった。現在2019年3月なので約5年前の症例になる。
足先だけが酷く冷えて夜眠れない、寒がり、顔だけ熱くなりやすい、グリコランを飲み始めたから下痢、夜になると目がさえる、夢をよく見る、腰痛、右足のしびれ、アゴラインの吹き出物、普段からイライラしやすい、きっちりタイプ、舌苔白厚
きっちりタイプの女性なので思い通りにいかないとイライラしやすく、夜も眠れない程の冷えや、かと思えば顔が熱くなりやすく、生理周期が短かったり長かったりということから典型的な気滞タイプの女性であることが分かる。さらに不妊治療をしても授からないため増々気滞の傾向が強まっていると考えられる。
気滞とは文字通り気の滞りを意味する。簡単に言い換えると体の中で渋滞が起きている。そうなると血や水の巡りが悪くなる。症状としては生理がドロドロし塊があり、舌苔が白くて厚く、足にしびれが起きる。これらは全て滞っておきる症状である。多嚢胞性卵巣症候群もこういう体質でなってしまったと考えられる。
ということからまずは滞った気血水を巡らせる漢方薬を中心に選薬。そしてその後の人工授精で妊娠された。服用期間は1ヵ月。うまく行きすぎているためたまたまではないかと思われて当然であるが、漢方の和歌ノ浦薬局ではこういうことが普通にあるので、決してたまたまなのではなく漢方の実力であるとお考えいただきたい。
投稿日:2019.03.26