S.M.さん 女性 26歳 専業主婦 大阪市中央区 服用2ヵ月間で妊娠

結婚前から多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と両卵巣チョコレート嚢腫(内膜症)診断
子宮体と右側卵巣・直腸との癒着
通水検査通らず
排卵誘発剤を使ってタイミング療法を継続中

 

 

 

来局前

結婚前の2016年11月に約2ヵ月間生理が来なくなったため婦人科を受診。そこで多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と両卵巣チョコレート嚢腫(内膜症)診断される。通水検査通らず。このような事情から2017年3月結婚後わずか3ヵ月で当薬局へ。

 

 

 

2017年06月19日 漢方の和歌ノ浦薬局へ

 

 

 

漢方薬を服用しようと思ったきっかけは?

子宮内膜症や卵管癒着などをネットで調べている過程で漢方薬と出会った

 

 

 

問診の結果

  • 生理不順: クスリを服用して生理周期32〜33日間
  • 生理痛: お腹がだるい、腰痛
  • 生理前: 胸の張痛、吹き出物少し
  • 生理中: 下痢、時々頭痛・排便痛
  • 排卵期: 下腹部痛、腰痛

 

その他自覚症状

基本軟便で下痢をしやすい、手足の冷え、立ちくらみ、汗かき、寝起きが悪い、舌淡〜淡紅、舌潤〜滑

 

 

 

既往歴

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、両卵巣チョコレート嚢腫(内膜症)、子宮体と右側卵巣・直腸との癒着

 

 

 

漢方薬とその後

問診の結果、PCOS・内膜症・癒着の直接の原因は、骨盤内も含め全身の気血の巡りが悪いことが自覚症状(生理痛・排卵痛・月経期と排卵期の腰痛・生理前の胸の張痛と吹き出物)から推測できる。そして全身の気血の巡りが悪いのは、エネルギー不足・体の冷え・自律神経の乱れが原因と考えられる。これも自覚症状(立ちくらみ、汗かき、寝起きが悪い、手足の冷え、軟便下痢、舌淡〜淡紅、潤〜滑、生理前の胸の張痛と吹き出物、排卵痛)から判断することできる。

 

 

 

漢方薬は、気を補い・体を温め・骨盤内の気血を巡らせる方剤を選んだ。自律神経を整える漢方薬は、調子を見ながら後から追加することにした。

 

 

 

24日後、軟便から普通便になることが増え、下痢することは無くなった(生理中の下痢も軟便に変化)。舌は淡紅に近づき、滑では無くなった。冷えを前よりは感じなくなった。これらの変化は、冷えが改善し始めていることを意味している。エネルギー不足・気血の循環不良の変化は、この時点では見られなかった。生理周期5日目からクロミッド服用。排卵前にhCG注を打つ予定。

 

 

 

28日後、生理周期38日目妊娠報告。
便の状態は前回よりも良い状態になっていた(たまに軟便のこともまだある)。手が温かくなったことをハッキリと自覚できるようになっていた。つまり前回よりもさらに冷えの改善がすすでいることを意味している。さらに今回は寝起きが良くなったということで、エネルギー不足の改善も見られた。着実な体質改善から納得の妊娠反応と言える。

 

 

 

ところで通水検査が通っていなかったのに何故妊娠できたのか?これはエネルギー不足の体質によくみられることで、エネルギー不足の人は筋力もしっかりとしていないため、胃下垂と同じように、子宮も前や後ろに折れ曲げってしまう。そのことで子宮が卵管を圧迫し、卵管の通路が塞がってしまうのである。S.M.さんもこのタイプだったかも知れない。完全に卵管が癒着しているのであれば、手術をしない限り卵管が通ることはほぼないと言えるからだ。エネルギー不足の改善が見られたことで、子宮の折れ曲がりが改善したのかもしれない。順調であれば31週を越えたところ。報告を待ちたい。

 

 

 

 

投稿: 2018.02.23.  文: 三ツ川道洋