男性不妊と漢方

男性不妊と漢方

女性に比べて男性不妊の方が比較的改善は早いです。諦めないでください。

男性不妊と漢方

男女不妊割合円グラフ

 

 

今や不妊の原因は女性側にだけあるのではなく、原因の半数は男性側にあるということは常識となっています。実際漢方相談をしていても男性不妊の割合は、ほぼ統計通りの印象を持ちます。

 

 

 

女性不妊の方々は、生理の不調・基礎体温の乱れ・体調不良など日常生活からある程度「もしかしたら?」と把握できる方が多いのですが、

 

 

 

男性不妊の場合、日常生活では思い当たる節は無く、精液検査をしてそこではじめて正常ではないことを知らされ「まさか自分が・・・。」という男性も少なくありません。

 

 

 

漢方薬による男性不妊の成績は、これまで多くの不妊症に取り組んできました私の印象として、女性不妊の成績と比べて有効であると感じています。

 

 

 

そこまでして子供は欲しくないという男性は少なからずいらっしゃるのですが、漢方を取り入れればそこまでしなくても自然妊娠だって夢ではありません。

 

 

 

私の経験で恐縮ですが、男性の場合、実際に産まれて子育てをしてから初めて子供に愛情が芽生える生き物ではないかと思っています。ですから精液検査で異常が出たとしてもそこで諦めず、不妊治療を避けずに一歩前に踏み出して、将来の我が子と出会って欲しいと切に願います。

 

 

 

男性不妊原因と漢方

男性不妊の原因は様々ですが、漢方薬が貢献できるものとできないもがあります。

 

貢献できる男性不妊の原因

  • 無精子症(むせいししょう)
  •  男性不妊最大の原因 精液中に精子が一匹もいない状態
     精巣や精巣上体に精子がいれば顕微授精で妊娠可能

     

  • 乏精子症(ぼうせいししょう)
  •  精液1ml中 軽度2000万以下 中度1000万以下 重度500万以下

     

  • 精子無力症(せいしむりょくしょう)
  •  精子の運動率が50%未満 もしくは高速に直進する精子が25%未満

     

  • 精子奇形症(せいしきけいしょう)
  •  正常形態精子が40%未満(諸説あり)

     

  • 勃起不全(ED)(ぼっきふぜん)

 

 

 

貢献できない男性不妊の原因
器質的な問題で手術を要する場合は、漢方薬は無効です

 

  • 精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)
  •  精巣の静脈血管がコブ状に腫れている状態

     

  • 閉塞性無精子症(へいそくせいむせいしょう)
  •  癒着により起きる症状

     

  • 先天性精管欠損(せんてんせいせいかんけっそん)
  •  生まれつき精管が備わっていない

     

  • 逆行性射精(ぎゃっこうせいしゃせい)
  •  精液が尿道に送られず、膀胱に流れてしまう状態

 

 

 

  • この記事を書いた人: 国際中医専門員 医薬品登録販売者 三ツ川道洋
  • この記事を監修した人: 薬剤師 三ツ川亜希

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