流産後 不正出血、排卵痛、吐き気、だるさ等、妊娠症例 漢方相談

流産後 不正出血、排卵痛、吐き気、だるさ等、妊娠症例 漢方相談

当店で子宝相談をされて妊娠・出産された方々の症例をご紹介しています。

S.R.さん 29才 女性 主婦 (大阪府豊中市)  漢方薬服用5ヵ月半で自然妊娠

来店前

2008年  結婚

 

2009年  流産(8週目で心拍確認できず)

 

      流産後、排卵痛と排卵出血が続くようになる

 

      病院で排卵痛と排卵出血に当帰芍薬散を処方してもらう
    → 3ヵ月服用し、出血の量と期間が軽減
    → 当帰芍薬散を服用すると吐き気・だるさ等副作用が起きるので中止する
      (医師から薬を飲まない方向でと伝えられる)
    → 当帰芍薬散を止めると出血の量と期間が増える
    → その後7ヶ月間、排卵期の出血と痛みが続く

 

 

 

来店のきっかけ

子供を望んでおられたので、流産後の体調不良や不正出血やそれに伴う痛みを治したい思いがあり、病院での治療は上記のようなことがあったので、他の方法を探しておられました。他の薬局等で田七人参などをすすめられて、めまい・立ちくらみ等は改善された様ですが、不正出血は田七人参では改善することができず、不正出血をなんとか治して妊娠したいという思いで、漢方相談にお越しになられました。

 

 

 

初回の問診

  • 生理周期 32日前後(徐々に延長傾向)
  • 低温期が、やや長め
  • 排卵期が、だらだら上がる
  • 生理痛 刺すような痛み・絞られているような痛み・腰痛も起きる
  • 量が多く、時々ダラダラと続く(通常7日間)
  • 生理前は、イライラ・怒りっぽい・時々落ち込む

 

その他自覚症状

冷え性(指先と足先)、お腹が冷えている、上半身が暑い、口の中の乾燥、風に吹かれると寒い、疲れやすい、体がだるくなりやすい、朝起きづらい、食後のお腹が張る、もたれ易い、朝起きてすぐ胃痛がある、食べ過ぎると胃痛、下痢しやすい、めまい、立ちくらみ、顔色はつやが無くくすんでいる、軽くむくみやすい、腰痛、背中の張り、首の凝り、頻尿、オリモノが黄色っぽい

 

 

 

漢方薬

この方は脾腎の冷えが原因で、その結果体内の働きが弱まり、様々な体調不良につながっていると考えました。不正出血も脾腎が原因で起きています。漢方薬は、脾腎を中心に治療のできるものをお選びしました。当帰芍薬散で吐き気が起きるため、副作用を起こさず&いい方向にも向けて行かなければならいのが最初のハードルでした。

 

 

 

漢方薬服用後

  • 服用1ヵ月
    ・不正出血止まる
    ・手が温かくなる
    ・だるさが無くなる
    ・朝すっと起きれるようになる
  •  

  • 服用2ヵ月
    ・お腹が温かい
    ・今年は寒いと言われているが、漢方飲み始めて例年並みの寒さに思う
  •  

  • 服用3ヵ月半
    ・生理周期が28日間に、延長傾向にあったのが改善
  •  

  • 服用4ヵ月
    ・排卵期の出血が3日起きる
  •  

  • 2011.04.23  妊娠検査陽性反応(服用5ヵ月半)
             流産・出血の予防改善する漢方薬に切り換える
  •  

  • 2011.05.03  少量の出血が続く(ポリープによる出血と判明)
  •  

  • 2011.06.06  ポリープ除去のため手術
  •  

  • 2011.12.17  出産

 

 

 

不妊治療まとめ

病院で処方された当帰芍薬散で吐き気が起きる、出血、たくさんの体調不良の症状。体質改善するには、それなりの時間が必要と考えていましたが、服用1カ月から改善がありました。服用3カ月以降には「体調が随分整ってきて、主人への配慮が出来るようになった。」と夫婦円満。そして漢方服用開始から5ヵ月半で妊娠。妊娠後は、出血や腹痛・つわりと大変な状況でしたが、ポリープの手術も無事に終わり、無事に出産に至りました。

 

 

もともと一度妊娠されていますので、不妊症ではなく、「妊娠しにくい体」だったんだと思います。なので体調が整うやいなや妊娠されました。29才という若さも大きなポテンシャルだったと思います。

 

 

しかしながら当店にお越しになられるまでの1年間、病院や薬局を何軒回られても体質改善を行うことが出来ませんでした。当店の果たした役割は大きいと自負しています。親子で双葉の生える鉢を持つ画像

 

 

 

  • この記事を書いた人: 国際中医専門員 医薬品登録販売者 三ツ川道洋
  • この記事を監修した人: 薬剤師 三ツ川亜希