漢方の和歌ノ浦薬局のニュースとコラムです。お店のお知らせ、漢方薬の紹介、店主の近況報告などお伝えいたします。

2010年1月21日に当店ブログ”はじめよう!漢方生活”で記載した記事からの転載です

 

 

 

アトピー性皮膚炎の漢方治療は、消風散(しょうふうさん)・温清飲(うんせいいん)を代表するように体を冷やす清熱法が日本においては主流です。

 

 

 

しかし清熱法を行ってもいっこうに良くならない方がいらっしゃいます。或いは清熱法によってより炎症が強くなる人、清熱法により「冷える、冷える。」とおっしゃる人が時々いらっしゃいます。

 

 

 

こういう方は、「冷え」が原因で炎症を起こしているタイプのアトピー性皮膚炎です。ですから原因が冷えであるのに、清熱しても良くなるどころか悪化し、「冷える、冷える。」となるのです。

 

 

 

「冷え」と一口に言っても、漢方では「陽虚(ようきょ)」と言って以下のような症状がいくつかあると陽虚を疑います。

 

 

 

 

主な症状

陽虚

寒がり・手足の冷え・体が冷たい・大人しい・元気がない・動きたがらない・疲労感・横になっていたい・いつも眠い・寒がり・ぽっちゃりしている・舌は潤っている・風邪をひき易く、治りにくい・口は渇かない・尿量多く透明・下痢便・汗かき

 

 

 

”冷え”ているのにどうして炎症が起きるのかと言いますと、漢方・中医学で真寒仮熱(しんかんかねつ)(或いは、陽虚発熱・真陽発病など)と言って、冷えが過ぎると今度はあたかも熱があるかのごとく炎症を引き起こし、イライラ・口渇・のぼせ・ほてり・寝汗・落ち着かないなどのような虚陽という熱の症状が現れるのです。

 

 

 

10年前に著名な中医師から「日本人は中国人にくらべて総じてそんなに陽気を持っていない。だから治療も清熱・清熱・清熱と、清熱一辺倒はありえないこと。」とアドバイスをいただきました。このアドバイスが拠り所となってアトピー性皮膚炎の原因は「冷え」もあるという学術理論に出会ったときに抵抗無く受け入れることが出来たのだと思います。

 

 

 

実際アトピー性皮膚炎の患者さんに、原因は「熱」だけじゃなくて「冷え」もあることをお話しすると、すんなりと受け入れてくれる方は意外と多いです。あなたは、どう思われましたか?

 

 

 

アトピー性皮膚炎で苦しんでおられる方、漢方薬を飲んでみようと思われている方、漢方薬がいまいち効果が無い方、最新漢方療法にご興味のある方は、是非一度当店のHPでご一読ください。(漢方の和歌ノ浦薬局 三ツ川道洋)